1.98%の手数料には裏がある?元決済代行会社社員が語る”本当”のコスト削減術 [飲食店・小売店向け]

最近、「カード手数料1.98%!」という魅力的な言葉をよく目にしませんか?

「うちの店も安くなるかも?」

そう思って飛びつくと、後で「こんなはずじゃなかった…!」と後悔することも少なくありません。

実は、決済代行の手数料には、表面上の数字だけでは見えない”落とし穴”がたくさんあるんです。

この記事では、元決済代行会社勤務の私が、

  • 1.98%のカラクリ
  • JCB・アメックス・ダイナースの知られざる契約構造
  • 本当にコスト削減につながる決済導入の考え方

を、具体的な事例を交えながら徹底解説します。

この記事を読めば、あなたはもう”手数料の罠”に騙されません。

賢く決済を導入して、お店の利益を最大化しましょう!

【1.表面の手数料に騙されない:1.98%のカラクリ】
「1.98%」という数字は、確かに魅力的です。

しかし、ちょっと待ってください。本当にその手数料だけしかかからないのでしょうか?

1.1 よくある”低料率”の落とし穴

決済代行会社が提示する”低料率”には、以下のような落とし穴が潜んでいることがあります。

条件内容具体例
ブランド限定VISA/Mastercardのみ。JCB・アメックス・ダイナースは別契約か割高。VISA/Mastercard:1.98%、JCB:3.5%、アメックス:4.0%
業種限定飲食、美容、医療など一部業種のみ対象小売業は対象外、など
キャンペーン初年度だけ1.98%。2年目から3.24%などに上昇2年目から1.5倍以上に跳ね上がるケースも
端末縛り特定端末の購入必須(高額だったり、通信料が別だったり)端末代金10万円、月額通信料5,000円など
月末売上ノルマ月〇〇万円以上利用しないと料率が上がる。未達の場合、1.0%上乗せなど

これらの条件に該当する場合、実際のコストは1.98%を大きく上回る可能性があります。

1.2 事例:手数料”以外”にかかった費用

 実際にあった事例をご紹介します。

A店(飲食店)

  • 「手数料1.98%!」の広告を見て契約
  • 実際は、月額固定費5,000円、振込手数料200円/回がかかっていた
  • JCBは別契約で3.5%だった
  • →結果的に、手数料”以外”の費用が月1万円以上かかり、割高になった

B店(小売店)

  • キャンペーンの1.98%に惹かれて契約
  • 1年後、手数料が3.24%に上がった
  • 解約しようとしたら、高額な違約金を請求された
  • →結果的に、長期的に見て損をした

2. JCB・アメックス・ダイナースの”本当”の契約構造

クレジットカードには、VISA/Mastercard以外にも、JCB、アメックス、ダイナースといったブランドがあります。

これらのカードは、実はVISA/Mastercardとは契約構造が大きく異なるため、手数料も割高になる傾向があります。

  • JCB
    • 業界的に「料率を下げたくない」ことで有名 。  
    • 交渉の余地が狭く、特に中小店舗には高めの料率を提示する傾向があります 。  
  • アメックス/ダイナース
    • 実は日本国内ではJCBと提携しているため、契約を結ぶ際、JCBを通さざるを得ないケースが大半 。  
    • そのため、JCBを避けたい企業にとっても実質的に避けられない壁になっていることがあります 。  

これらのカードの手数料を安く抑えるためには、JCBとの交渉が重要になります。

【3.法人なら”交渉”が最強。元代行会社社員が教える料率下限】

では、どうすれば本当に手数料を下げられるのでしょうか?

結論から言うと、法人契約であれば、”交渉”が最も有効な手段です。

元決済代行会社社員の私が、実際に確認した下限料率をご紹介します。

ブランド最低料率(交渉可)
VISA/Master2.00%(1.9%は赤字になるため不可)
JCB2.8%~3.3%
アメックスJCB経由契約、3.2%前後
ダイナースJCB経由契約、3.5%前後

これらの料率は、あくまで”交渉”した場合の下限です。  

交渉次第では、さらに有利な条件を引き出せる可能性もあります。

【4.おすすめの決済代行会社3選


「結局、どの決済代行会社を選べばいいの?」

そう思われた方もいるかもしれません。

ここでは、手数料だけでなく、導入のしやすさやサポート体制なども考慮した、おすすめの決済代行会社を3つご紹介します。

4.1 まだ決まってない方向け

Square

  ・クレジットカード決済手数料:3.25% (キャンペーンで変動あり)  

  ・特徴:

   ・審査が早い

   ・端末が安い

   ・導入が簡単

   ・→初めてキャッシュレス決済を導入する方におすすめ

 ・リンク:(Squareのリンク) 

STORES決済

  ・クレジットカード決済手数料:3.24%  

  ・特徴:

  ・導入のしやすさ

  ・洗練されたデザインの決済画面

  ・→デザインにこだわりたい方におすすめ

  ・条件次第で1.98%のキャンペーンあり(VISA/MCのみ)

  ・ただし、JCB、アメックスは別途申込&3%以上

 ・リンク:(STORES決済のリンク)

4.2 決済手数料を安くしたい方向け

Airペイ

 ・クレジットカード決済手数料:条件次第で1.98%キャンペーンあり(VISA/Mastercardのみ)  

 ・特徴:

  ・条件を満たせば手数料1.98%

  ・JCB、アメックスは別途申込&3%以上  

  ・→VISA/Mastercardの利用が多い店舗におすすめ

 ・リンク:(Airペイのリンク)

【5. 本当に手数料を削減したいあなたへ】

「手数料を安くしたいけど、交渉なんて難しそう…」

そう思われた方もいるかもしれません。

でも、諦めないでください。

手数料を下げることは、決して不可能ではありません。

  • すぐにキャッシュレス決済を導入したい →キャンペーン中の端末でスモールスタート
  • 本気で利益を守りたい →法人契約+複数見積もり
  • より効果的に進めたい →元決済代行会社社員に相談 (※ 現在準備中)  

もしあなたが、

「うちは月商300万円なのに、手数料3.5%も取られてる…」

そう感じているなら、今すぐ決済方法を見直すべきです。

見直すだけで、年間数十万円、場合によっては数百万円のコスト削減が可能です。

まとめ

決済代行の手数料は、複雑で分かりにくいもの。

「1.98%」という言葉に惑わされず、”本当”のコストを見極めることが大切です。

この記事が、あなたのビジネスの利益を守るためのお役に立てば幸いです。

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